北山杉のおが粉とお寺で使用した和蝋燭の余りを使用して作っている、着火剤の京蓮火
植物由来の素材のみで作られているので、市販されている石油由来の着火剤と比べて嫌な臭いがせず、使い勝手のいい着火剤です。
利用者さんが丁寧に一つ一つ手作りで作っているこの商品の製造には、実はデジタル技術が利用されているのです。

着火剤京蓮火


一見、デジタルとは無縁に見えるこの商品、デジタル技術が使用されている部分は、着火剤を作る際に使用している「木型」
※下の写真で着火剤の素を詰め込んで形を整えている木の枠です。

着火剤の製造の様子

この木型、着火剤と全く同じサイズの穴が8個づつ開いているのですが、手作業で全く同じ形に木に穴を開けるのは熟練した職人さんでも至難の業です。
そこで、木枠の制作にあたり、高い精度を出す為に、illustratorを使って製品図面からカットデータを制作し、そのデータを基にレーザー加工機を用いてカット作業をおこなっています。

実際にカットしたものがコチラ↓

京蓮火の木型

同じ形、同じサイズの穴が木の板に8つ綺麗に開いています。

レーザー加工機とは、レーザーを利用して素材を加工する機械のことで、レーザーの照射によって、切断やマーキング(製品に文字や記号を刻むこと)、彫刻などの加工が可能です。
この機械の特徴は、素材に直接触れることなく加工を行う「非接触加工」です。従来の機械加工では、加工物に直接触れるため、刃の摩耗による交換や金型の使用が必要でした。しかし、レーザー加工機ではそのような手間が省けます。
非接触加工の利点として、外力が素材に加わらないため、金属や木材はもちろん、従来の接触加工では難しかった柔らかいゴム素材などのカットやマーキングなども用意におこなえる点が挙げられます。
レーザー加工機を使用することにより、より幅広い素材に対して高精度な加工が可能となります。
ネストラボでは、Adobe illustratorを用いて製図作業をおこない、作成した製作図をレーザー加工機に読み込ませ、木材やアクリルの加工をおこなっています。

前振りが長くなりましたが、、、
実際に木型を作っている様子がコチラ↓

レーザーを照射して木を切断しているので、丸ノコ等の刃を使った加工に比べて加工音がとても静かです。
おが屑や木の粉が出ないので、後片付けが簡単なのもポイントです!

ネストラボでは、これからも、手作業とIT・デジタル技術を融合させた新しいモノづくりを活かして、オリジナル製品の開発・製造・販売に取り組んでいきます!!

■植物由来の優しい着火剤「京蓮火」
https://nlkyoto.jp/kyorenka

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